ひとりごと

世の中ブランドイメージ

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認知科学や形而上学によると、人間の脳は、名前や形があってはじめて、それが何かを認識できるそうだ。

 

コップを見たとき、その形や名前をあらかじめ知っているからコップだとわかる。

 

もしコップという名前を知らなかったり、形や用途を知らなければ、脳はそれを認識できずに無視してしまうとのこと。

 

確かに世の中を見渡しても、人はあらかじめ何らかのイメージを持って物を見ているケースばかり。

 

悪い例えでは、人を先入観で判断してはいけないとかだが、また違った言い方をすれば、

 

その先入観やイメージは、ブランドという言葉に置き換える事ができる。

 

例えば、LUNA SEAというビジュアル系バンドがいるが、そのメンバーのギタリストがイタリアでライブを行ったところ、 LUNA SEAというバンドであれば5000人は集められるのに、自分一人だと観客が10人しか集まらなかったそうだ。
本人は、「 そういった経験をしたからこそ、LUNA SEAのすごさや、人気があることによって、どれだけ恵まれていたか、たくさんの人に支えられていたかが、分かったんです。」と語っている。

 

オーディエンスからは、 LUNA SEAというブランドで受け止められていたことを物語っている。

 

また別の、筋肉少女帯というバンドの中心人物の大槻ケンヂもやはり元のバンドのブランド力を再認識したと語っている。

 

最近久しぶりにテレビで見るようになったチェッカーズのフミヤも、自分の多才な才能を色々試した結果、歌手という自分のブランドに最近になってたどり着いたそうだ。改めて歌手活動に重点を置こうと考えているらしい。

 

離婚した三船美佳も最近になって高橋ジョージとの年の差夫婦キャラがタレントとしてのブランドだったのだと気づいたそうだ。

 

つまり、人はその商品にあるイメージを期待し、その期待が叶うと、次回もその商品にたどり着くために目印を記憶しようとする。その目印がつまりブランドそのものだ。
ブランドイメージは商品価値、市場価値そのものであり、消費者に認識された存在のしかたなのだ。

 

よく歌手が言っているせりふに、最初のヒット曲からいつまで経っても卒業できない。2曲目以降もどれだけがんばっても最初のヒット曲ばかりリクエストされ、努力が報われない、というのがあるが、実はこれは宝の持ち腐れなのだ。消費者にリクエストされるほどのヒット曲があることは大変貴重な事なのだ。

 

努力の方向としては、そのイメージの延長線上に新鮮さを加えた商品を提供する、が正解だ。

 

最後には、おはこである往年のヒット曲を披露してご期待に添えば大成功なのだ。

 

ただし、もしそのイメージの座を他者に奪われてしまった時には、仕方なく新たなブルーオーシャンに挑む他ないが。

 

完全デジタル移行により消滅してしまったカメラフィルム市場から新たな活路を見いだした富士フイルムのように。

 

さて、そのブランドイメージは初めはどのようにして作り上げられるのだろう。

 

これはコツコツ作り上げられるのではなく、そこにバッチリハマってしまう事で定着するのだろう。

 

つまり、自らその色で発光しておくのは必要だが、それを世に当てはめる策士、つまりプロデューサーの仕業により世にバッチリハマれば、それで即ブランドイメージが完成なのだ。

 

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